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痩せるコーヒー「バターコーヒー」って?

(公開: 2017年06月20日)

バナナダイエット、りんごダイエット……など。ダイエットに効果のあると言われる食べ物にはさまざまありますが、「バターコーヒーダイエット」なんて方法もあるようです。今回はバターコーヒーダイエットの方法と効果について、管理栄養士・園部裕美さんの解説を元に紹介します。

■バターコーヒーって? 正体とダイエット効果

そもそも「バターコーヒー」とは何なのか知らない人も多いでしょう。そこでまずはじめに、バターコーヒーの正体やダイエットにいいといわれる理由について探っていきましょう。

◇バターコーヒーとは?

「バターコーヒー」とは、『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』(ダイヤモンド社)の著書であるデイヴ・アスプリー氏が考案した飲み物で、良質の豆で淹れたコーヒー1杯に、「グラスフェッドバター」大さじ1と「MCTオイル」大さじ1〜2を加えて作ります。

同書の中でデイヴ氏は、朝食代わりに「バターコーヒー」を飲むとダイエット効果が期待できると言っています。

☆グラスフェッドバターとは

牧草を与えられた乳牛のミルクから作られたバターのことです。普通のバターは穀物を主に与えられた乳牛のミルクから作られますが、エサによってバターの成分が変わります。メーカーなどにもよりますが、穀物牛のバターに比べて栄養価が高く、脂質の中でも亜麻仁油やエゴマ油などに豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸がたくさん含まれるといいます(※1)。

☆MCTオイルとは

中鎖脂肪酸のことで、一般的な油に比べて脂肪酸の長さが短く、消化吸収が早い、エネルギーになりやすい油のことです。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含む代表的な油ですが、MCTオイルは中鎖脂肪酸100%の油です。MCTオイルは主にココナッツオイル由来のものが多く市場に出ています。

(※1)Increased concentrations of omega-3 fatty acids in milk and platelet rich plasma of grass-fed cows., 2017年6月13日アクセス.

◇バターコーヒーのカロリー&栄養素

バターコーヒーのエネルギーは1杯当たり200〜300kcal程度。カロリーのほとんどは脂肪分です。主な栄養素は、グラスフェッドバターに含まれるオメガ3系脂肪酸、MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸となります。

◇バターコーヒーのダイエット効果

☆脂肪をエネルギーにして、痩せやすい体へ

体内にたまった中性脂肪を分解し燃焼させるには、体内の糖質が“足りていない状態”で脂質を摂ることがポイントです。前述しましたが、バターコーヒーの主な栄養素は脂質です。糖質ではなく脂質からエネルギーを摂ることで、脂質代謝が活発になり、脂肪燃焼効果が期待できます。

とくにMCTオイルはほかの脂質とちがってすぐにエネルギーになりやすいため、1日を活動的に過ごすための朝食の役割もしっかり果たします。また、脂質は胃に滞留する時間が長く、「空腹感」を感じにくいメリットもあり、食べすぎや間食を防ぎます。

☆血糖値上昇による肥満を防ぐことができる

太りにくい体を作るには、「血糖値を急激に上げない食べ方」がポイントです。というのも、血糖値が急激に上昇すると、インスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンは血糖値を下げる働きと共に、脂肪を溜め込む働きがあるため、できるだけインスリンがが分泌されないような食事をとることが重要です。そのためには、血糖値を穏やかに上昇させるような食事を心がけましょう。普段、「クロワッサンに甘いカフェラテ」「菓子パンのみ」「野菜ジュースのみ」などといった朝食をとっている方は、血糖値を急激に上げやすい朝食です。そのような朝食をバターコーヒーに変えることで、血糖値が穏やかに上昇し、ダイエット効果が期待できるでしょう。

■バターコーヒーダイエットの方法&注意点

バターコーヒーのダイエット効果がわかったところで、続いて実際の方法について見ていきましょう。1回あたりの摂取量や、食べるタイミングについて教えてもらいました。

◇バターコーヒーダイエットの方法

☆摂取量

1日1杯程度

☆摂取するタイミング

夕食から12時間経過した朝食時に摂取しましょう。

摂取する際は朝食代わりに単品、または糖質を含まない食事とともに摂ることをおすすめします。グラスフェッドバターに含まれるオメガ3系脂肪酸は、朝に摂ることで簡単な運動で脂肪が落ちやすくなる効果が期待できます。

☆ポイント

・乳化(水と油をしっかり混ぜ合わせる)させること

バターやMCTオイルなどの油(脂肪酸)は、消化吸収される時に、体内の胆汁酸で乳化されてから酵素によって分解されます。乳化というのは、水と油をしっかりと混ぜ合わせることで、2つが分離していない状態まで混ぜることが重要です。油をそのまま溶かすだけで摂ると、体内の胆汁酸が使われるため、普段から脂質を多く摂っているなどの理由から胆汁酸が不足している人にとっては、体の負担になります。食べる前に乳化させておくことで、無駄な胆汁酸の消費を避けることができます。ミキサーやブレンダーを使うか、またシェイカーで混ぜるなど、しっかり乳化させてから摂取しましょう。

・バターは「グラスフェッドバター」を使う

バターは、通常のバターには含まれない「オメガ3系脂肪酸」の入ったグラスフェッドバターを使いましょう。グラスフェッドバターは、通販サイトや自然食品店で購入することができます。

☆注意点

グラスフェッドバターにはn-6系脂肪酸(日本では摂りすぎが示唆されている)や飽和脂肪酸も含まれます。そのため、期間を決めずに毎日摂り続けると過剰摂取になり、体調に変化が起こる可能性があります。また、通常の朝食が主食、主菜、副菜と五大栄養素がバランスよく摂れている方にとっては、反対に栄養不足(特にたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)になることがあります。そのため、バターコーヒーダイエットをする場合は、期間を設定して(1〜2週間ほど)実施するか、糖質は控えめにした朝食とともに摂ることをおすすめします。

また、空腹時にカフェインを摂ることは、胃の病気を持つ方にはNGですので、胃が弱いという方は「バターコーヒーダイエット」はやらないほうがいいでしょう。

■まとめ

バターコーヒーダイエットの方法と効果について紹介してきました。いかがでしたか? 「朝食は抜きがち……」「朝食はいつもコーヒーだけ」という人はぜひ、朝ごはんとしてバターコーヒーを取り入れてみては? 1日を活動的に過ごすための朝食の役割をしっかり果たす上、ダイエット効果が期待できますよ! ただし、実施する際は、期間を決めて行うこと。また、胃の病気を持つ人や胃が弱い人は症状を悪化させる可能性があるため実施は避けましょう。

(監修:園部裕美)

※画像はイメージです

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